フリーランスになると健康保険は国民健康保険になります。会社員時代は協会健保、大企業だと独自の組合健保、公務員は共済組合などに加入している場合も多いかもしれませんが、独立すると国民健康保険に加入することになります。また、会社員時代は会社がやってくれていた保険料の支払いや事務手続きも、独立すると全て自分でやらなければなりません。
まずはお住まいの市町村役場に出向いて、国民健康保険に加入する手続きを取らなければなりません。事前に電話して、必要な物(ハンコや書類など)を聞いてから出向くようにしましょう。特に会社から受け取った物を提出する場合もあるので、忘れ物が無いようにしましょう。
例年、国民健康保険に加入する手続きは会社を辞める可能性が高い季節の変わり目などに集中するため、他の人も一斉に役所に押し寄せます。現地は数日間にわたり大混雑の状態になるので、何時間も待たされることがあります。そうしてやっと席に呼ばれて、いざ手続きという時に「書類不備から手続できません」となると、また一から順番を待たなければならないので注意が必要です。
国民健康保険への加入手続きが済むと後日役所から納付書が送られてきます。その納付書を持って市町村役場の担当部署へ行き、支払いをします。この時、市町村によりますが、大抵は1か月分ごとの納付書になっていると思いますので、好きな分だけの納付期分を支払います。1年分まとめて支払っても構いません。また、市町村役場でなく、一定の提携した金融機関でも支払うことができます。地元の銀行などが窓口になっていますので、納付書の記載を確認してください。コンビニで納付することもできます。
退職後2年間は在職時に加入していた健康保険に残ることができます。これを任意継続と言います。手続きは協会けんぽ等、各団体の窓口に自分で申請しなくてはなりません。在籍している会社によっては手続きをしてくれる場合もありますので、退職前に自社の担当部署に相談すると良いでしょう。また保険料はその年によって違ってくるので、任意継続にするか、国民健康保険に入るか、有利な方を選ぶことができます。これは自分で役所と団体双方に問い合わせをするなどして調べる必要があります。
会社員時代は国民年金と厚生年金に加入しています。そしてそれぞれに保険料を支払い、将来の給付も両方から受けることができます。二つに掛けるので保険料も多いですが、その分給付も多くなります。手続きも全て会社がしてくれましたよね。サラリーマン時代は何もしなくて済みました。では独立するとどうなるのでしょうか。フリーランスになると、国民年金1本になります。厚生年金からは脱退するので、お住まいの市町村の年金担当部署の窓口で手続きが必要になります。多くの市町村では国民健康保険と国民年金の窓口は一緒になっていることが多いのでできれば同時に手続してしまいましょう。
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フリーランスデザイナーです。Webデザインがメインですが、DTPなどもやらせていただいています。自分のために収集したフリーランスにぴったりの保険情報を紹介します。
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